桃栗三年柿八年
なぜだか分からないけど、トントンとうまく進んでいく時と、まったりと重く悶々とした毎日が続く時があります。
二回目のコレクションの発表を終えた頃、私たちはこれからどうしていこうかと、仕事もプライベートも行き詰まりを感じた時がありました。
うう・・・何だか全く前に進んでいないような気がする・・・
(今思えば人生の舵を大きく切るターニングポイントでした)
そんな、何だか漠然とした停滞感を感じた時に会いたくなる人生の先輩がいます。(ありがたい存在!)
いろんな話を聞いてもらった時に、
「時間を味方につけて進んでいこう」という言葉をもらいました。
スピードや効率を求められがちな世の中だけれど、じっくり時間をかけることも大切、時間をかけないと分からないこともある。
白黒つけるだけが正解じゃなくて、グレーな状態を小脇に抱えたまま前に進んでいく、ということを教えてもらい、
何かと白黒つけて簡単にスッキリしてしまいがちだった私は、ここから大きく変われた気がします。
「桃栗三年柿八年」の柄は、その時に貰った安心と気づきから生まれました。
片側はまさに、桃、栗、柿のモチーフ、もう片側は「時の流れ」を表すと言われている縦縞の模様です。
(ストール、スカーフを染める型は片側が縞模様。現在バッグやハンカチなどの小物にはモチーフの部分だけを使用しています。)
焦らず、じっくり、ゆっくり、時間を積み重ねていきましょう!