水を得た魚
私(金子)が八丈島に住んでいた頃の話。
実はアマングを始めてから2年くらい、ひょんなことから島暮らしをしていた。今思うと、なぜ?笑 という感じだけど、あの時はパタパタと音を立てて舞台が場面展開していくように島に住むことになった。(この話は長くなるのでまたどこかで!笑)
ある日、友人の漁師さんがサンセットクルーズに誘ってくれた。
八丈島の海は黒潮海流の影響でなかなか激しい。
幸い船酔いをしない私は、荒々しい海でも大丈夫。
夕日を目掛けて沖の方にぐんぐん進んでいって、(こんなことって陸上ではできないよね)海と太陽と私たちが乗っている船以外に周りには何もなくなった。
私は船の先端に腰掛け、足をぶらんと進行方向に投げ出した。
海を見下ろすと、オレンジ色の光が波の模様をくっきりと映し出した。一瞬一瞬の連続のその情景があまりにも美しく、瞬きでシャッターを切るように、何とかその景色を目に焼き付けた。
その時、かなりのスピードで進んでいく船に並走するようにトビウオの群れがやってきた。
結構長い距離をビューン、ビューンと飛んでいく。
大きく広げたトビウオのヒレが、夕日に照らされてキラキラしていた。
まさに水を得た魚!
何とかこの景色を描きたくて、波と魚が交わるような流れのあるデザインにしました。
「水を得た魚のように、毎日いきいきと過ごそう!」という想いが込められています。
それぞれの、その時々の水を探しながら、目を輝かせながら生きていきたいですね。
飛び跳ねて進もう、その先へ。