所変われば・・・お葬式編

所変われば・・・お葬式編

バリ島からこんにちは!
ある日、唐突にバリカルちゃんから着信がありました。

カルちゃん「明日の昼から王さまのお葬式だけど、くる?」(日本語ペラペラ)
しょーぴー「え!いいの?行く!」(即答)

⬆︎こちらカルちゃん。 現地のツアーガイドさんで、以前バリ島旅行に行った時にお世話になった方です。 続いての10月末にばったりビンタンスーパーで再会して、立ち話で盛り上がったのでした

 

ということで、行ってまいりました。

 

場所は世界遺産のタマアユン寺院というお寺の側。カルちゃんの家で正装に交換させて頂きました。

⬆︎カルちゃんの奥さまがサロンを巻くのをお話しさせていただきました。

王さまの家の前でユニークで待っていると、バリ島の音楽「ガムラン」が演奏されていました。様々な楽器が重なりあい、独特で美しい音色です。

カルちゃん「中見てて見てきていいよ」

じゃあ入ってみよう!上の写真の端から家の敷地内へ入ってみると、本当に広くて綺麗!

ふと見るとビュッフェスタイルのご飯が用意されているではありませんか。

へええ〜ご飯がある〜!と眺めてそのままどうぞどうぞ、と手を誘って協力者(顔に食べたいって書いてあったに違いないです)。

今度お言葉に甘えて・・・器によそって少々頂きました。
ここからまだまだ時間がかかりそうだし、助かる〜!おいしい〜!

「ありがたいねぇ!」
「おいしいねぇ〜!」

なんて呑気に頂きました。
今度聞いたら、お葬式の準備をしている為人のお食事だったらしい。わは〜食べちゃったよ〜

その節はご馳走さまでした!

お食事を楽しんでまた外で待っていると、中から白黒の衣装を纏った人たちがぞろぞろ出てきました。

⬆︎安全にちらの世界に行けるよう、道中を守る戦士なんですって。素晴らしい出来で目が離せませんでした。

 

この白黒の布はバリ島で日常的に見られます。

お寺の柱や大きなガジュマルの木に巻かれていたり、セレモニーの時は男性がサロンとして身につけています。魔除けでもあるそうです。

この布はバリヒンドゥー教の哲学を表現していると知り、そこからバリ島で目にする景色の見方がぐんと広がりました。

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世界には二つの異なることがあり、それはまた分離できないものです。例えば、善(白で表現される)悪(黒で表現される)、昼夜、などです。

世界はそのバランスで正常です。善は悪と共存します。

私たちは人間として生きており、お互いの欠点や違いで争わないようにしています。代わりに、私たちは友達として、お互いの欠点を補い長所を尊重することで、常に平和で幸せでいられますように。

それがバリの日常の光景である白黒模様の布の意味になります。

・・・・・

ああ、とても味わい深いでしょう。

しばらく待っていると、中から棺を持った人々が列をなして出てきました。

棺はほとんど人に担がれてとても豪華な御神輿の上に乗せられました。 そこから火葬場まで、15分ほどの道のりを歩きます。

行列の先頭はハリボテで作った巨大な牛。
牛の上に男性が乗り、前後左右に下りながら、また十字路ではぐるぐる回って、力強く練り歩いていきます。

⬆︎大柄の成人男性が乗ってこのサイズ。
バリヒンズゥー教では牛は神様のお乗り物。王族の葬儀では、この牛とともに火葬するそうです。


バリ島の楽器を鳴らしながら進む連続列はコメディで明るく、圧巻! 列の最後の尾は見えず、広い道路いっぱいに人が溢れていました
。 

⬆︎みんなすごいも良い表情。

お葬式は、バリ島の暦では「新しい門出」という意味の日に行われます。


お葬式は新しい門出ってなんて素敵な捉え方なんだろう。


明るく、笑顔とコメディな音楽に溢れたセレモニーは続きます。

火葬場に到着しました。

そこはとても広い広場です。ここで最後の踊りや演奏、お供えのセレモニーが行われました。その後様々なセレモニーが行われ、牛の棺に移火埋葬されます。

ご遺灰は海や川に流れるそうです。

その後はお墓ではなく「家寺(いえでら)」と呼ばれる各家にあるお寺にご先祖様とお供えされております、家族が毎日祈ります

⬆︎家の2階部分にもある事です。とても素晴らしいです。

バリヒンドゥー教の考えでは、消えたら魂はまたその家に生まれ変わるそう。親族に赤ちゃんが生まれると、祈祷師の所へ行って「誰の生まれ変わりですか?」と聞きに行き、ああ、おじいちゃんの生まれ変わりか!

 

へええ、面白い。 家族内で新しく生まれ変わると考えられているんですね!

 

生きている中に悪い心や考えをなおして「いい心といい考え」で生きると、次に生まれ変わるいい人生になったんだ、同時に教えてもらいました。

 

なるほど、生きている時間は魂を磨く時間、って感じなんだな。

のためにも魂を磨くんだ。

確かに人間は(動物や植物ではなく)人間に生まれ変わると考えられている。

視界いっぱいの空と、大地、遠くには田んぼジャングルやジャングルの広がる景色の中で営まれるお葬式。


私たちは大自然の中で、ずっと続く命の一部であることを感じさせてもらいました

 

この貴重な場を共有してくださったカルちゃん、王家の皆様、本当にありがとうございました。

(クリサワ)

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2025年のPOPUPスケジュール(最新情報はこちら

●《横浜市_深野力商店蔵のアロマ》2/20(木)〜 
神奈川県横浜市磯子区杉田1-10-6 
OPEN:11:00-18:00 土曜日13:00〜 火水 定休日

●《古河_アキバ農園ハーブマルシェ》3/23(日) 
茨城県古河市大山1200-2 秋庭農園(HIROKO HERBES)
(JR栗橋駅東口からタクシーで10分ほど)
10:00-15:00

《渋谷_オークキューブ》4/26(土)〜29(火・祝)
東京都渋谷区神山町12-3
(JR東京メトロ渋谷ハチ駅公口から徒歩10分 / 千代田線代々木公園駅・小田急線代々木八幡駅から徒歩10分)
4/26(土)13:00-19:30
4/27(日)・28(月)11:00-19:30
4/29(火)11:00-18:00

●《京急百貨店上大岡店3F》5/1(木)〜5/7(水)

《岡山県_ストリートマーケット@表町》5/17(土)〜5/18(日)
岡山県岡山市北区表町2丁目下之町商店街(アクセスはこちら

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