東川町、マイナス13度のあたたかさ
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先日のこと、友人のKさん夫妻に誘ってもらい、北海道のほぼ中央にある東川町へ行ってきました。
この旅の目的は、「これからのAMONGの場づくりのヒントを得られたら」というもの。
「場を作っていきたいんだよね」という話をしたら、Kさん「一緒に行こう!」とアテンドしてくれて実現しました。
あの日のひょんな会話がなければ訪れることはなかった場所です。
東川町で出会った圧倒的な冬景色にマイナス13度のキリッと引き締まる空気。

それ以上に鮮やかに心に残ったのは、そこで暮らす人たちの姿でした。
実はこの東川町行き、もともとは昨年9月に予定していました。
K夫妻と、私たち夫婦の4人旅になるはずだったのです。
ところが出発当日、東京は記録的なゲリラ豪雨。
空港に着くと便は遅延、さらに遅延、そしてまさかの欠航。
振替便も取れず、背負った荷物と一緒に夜中の1時半に帰宅するという結末に。
やり場のない気持ち・・・!チーン!
ちなみにK夫妻は翌日便だったため、無事に東川町を満喫できたのでした。
「絶対リベンジしよ!せっかくだから、未体験の冬を体験しちゃお〜!」
大寒波が来ていると聞きつつも、「今度こそ!」ということで、
暖かいインナーとカイロをしっかり仕込んで行ってまいりました。
到着すると、そこは一面真っ白。別世界。
そして・・・寒い!!
まずは、School for Life Compath(コンパス)へ。
こんな場所です。

わあ〜なんてすごいの!!
Compathは、忙しい日常から一度離れ、「問い」にじっくりと向き合うための大人の学び舎、というコンセプトの場所です。
自分自身の人生、社会との関わり方を捉え直す場としてつくられたそうです。
創業者はカオルちゃんとサキちゃん。
二人がデンマークで180年続く国民高等学校「フォルケホイスコーレ」に魅了され、
さらに北海道の中心に位置する小さな町・東川町と出会ったことでこの場所は生まれたそうです。
翌日から始まるプログラムの準備中に、お邪魔しました。

広々としたキッチンに、ワークショップや研修ができるスペース。
2階には仕事ができるワークスペースと宿泊スペースも。
すごっ!こんな場所があるなんて・・・

外はマイナス13度の世界。
けれど室内は暖炉の炎でぽかぽか暖かく、やさしい空気で満たされていました。
ああ、このぬくもりはここで過ごす時間そのものなんだろうなあと感じました。
宿泊はカオルちゃんとケイスケさんが暮らす家、「ひゃくとわ」へ。
「東川町の風景が、この先100年とわに続いていくように」
ここはこの地域の風景を長く継承するという二人の願いからうまれた住まいです。

家族という単位を超え、ビジョンを共にする人たちと“共に住む”ための場所。
2つの棟からなり、家族と最大4人の仲間が暮らせる設計になっています。
素敵だ……。
「共に住む」といっても、シェアハウスでも、エアビーでもない。
一人になりたい時もあるし、誰かとご飯を食べたい時もある。
その正直さを形にすると、ああなるのか。
二人の暮らしと、訪れる人の存在がゆるやかにつながったり離れたりしながら発展していくような。
ひゃくとわ に込められた願いや祈りと、日々の暮らしの「こうだったらいいな」。
その両方を丁寧にすくい上げ、形にするということ。

この文章を書きながら、
あの場で感じたした「ああ〜」の正体を確かめているような気がしています。
夜はみんなでジンギスカン(写真なし!)としのぶさんの手料理!
おいしかった〜〜〜。

翌日は、「北の住まい設計社」さまの工房へ。
廃校になった東川第五小学校の校舎が工房として使われています。

木材を乾燥させる倉庫。圧巻。全て北海道産の無垢材です。

2〜3年かけて場所を入れ替えながら(木材の間に挟んだブロックの位置すら入れ替える!)、風を通して乾燥させるのだそう。
その後、巨大な乾燥室に入れ、さらに何十日もかけてしっかり乾燥させていきます。
家具は、分業ではなく一人の職人が最初から最後まで手がけるんだそうです。
完成品には、その職人の名前が記されます。
完成までの長い長い道のりに、くらくら。
↑工房内に木屑が全く落ちていないのもすごい。
おでかけショルダー(イネ「オイシイネ !」)は今回も大活躍でした。
1時間ほど工房を案内していただきました。
見えないところに潜む工夫や試行錯誤、会社の哲学。関わる人たちの息づかいが満ちているモノに宿る、あの独特の光。
遠くからでも「あのお店きっとおいしい」と感じるような、あの気配。
その秘密に近づけた旅でした。
私も、そんな光をまとったモノを形にして届けていけますように。
この一人がけソファ最高!欲しい!

お世話になったカオルちゃんとケイスケさん、Kご夫妻と私&しょーぴー。
振り返って思うのは、寒いとか雪が降る、といった'不便’があるからこそ、暖炉に火をいれたり力を合わせて助けあったり、ただ暮らすことに工夫が必要。
豊かさの一つの形だなあと思いました。
そして、「こういう場にしたい」という願いや思いが本当にそういう場所を作り出すんだ!という事を目の当たりにさせてもらった旅でした。
持っている思いを実現するヒントとエールをもらった感じがしました。
この度はありがとうございました!(クリサワ)
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