バリ島で「木の食器」買い付けるまで!その3

バリ島で「木の食器」買い付けるまで!その3

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帰国3日前に迫ったある日のじゃらんじゃらん(インドネシア語でぶらぶら散歩の意味)。

ウブドの街角で木の食器屋さんを見つけました。(いわゆる観光客向けのお店ではなくて、ローカル感漂う店で買いたかったのでそうなると意外とない。)

いくつか手に取ったのですが、うーん、どうにも仕上がりが・・・出直す事にしました。

ウブド中心地の脇道。

街外れまでぐんと脚を伸ばし、ふと通りすがりに見つけたお店(?)に並ぶ食器に目が釘付けに!

「ええ〜〜素敵〜〜!」

色々見せて頂きながら、家で使いたいものを何枚かチョイス。年配の男性が目をキラッと光らせていました。

店の中から見た景色。

「これで全部でいくらですか?」と持って行きながら、こりゃ〜〜すごい高値を言われそう!

ドキドキしていたところ、息子さん(30代半ばぐらいかな?)が帰宅。
話を聞いてみたら、ご家族で職人さんでもあり、ジャワ島にある工房を営んで職人さん達を抱えていらっしゃるそう。

なんと!ご本人が職人さんであり、工場(工房?)を経営されているんですか!

お父さんの代では仏像とか置物を主に作っていらしたそうですが、売れなくなってきた。そこで息子さんが食器やスプーンを作り始めたそうです。小さな食器は、仏像や家具を作った余りの木材で作れるから、ムダにもならないそう。

全部手に取ってみる。髪の毛ボサボサすぎ!髪ゴムはこれです。

材料はジャワ島のチーク材のみ。チーク材は硬く高価な木材。自然の油分が豊富なので、そのおかげで、上塗りを必要とせず、自然のままの状態で使用することができます。

一般に出回っている木の器って、そのほとんどがニスやステインで仕上げてあります。木肌そのままで使えるっていうのはチークという木材の特性なんですね!

ざらつきが気になる所を指摘したら、その場で職人さんがヤスリで整え、仕上げにココナッツオイルを塗って完成。安心、シンプル!

ジャワ島の方が木材が安く手に入るからジャワ島に工房があるんだそう(→タイミングの時に行きたい!)。片道6時間ぐらいの道のりをバイクで週に1度ほど行くそうです。

「遠いし大変ですね〜っ」て聞いてみたら、

「全然!車だと渋滞がひどいからねっ」

確かに、インドネシアの渋滞はそりゃもうすごいもんね。明るく朗らかないい笑顔。一気に打ち解けました。

それにしても、日常使いにピッタリ。手作り感満載の素朴な感じではなく、程よいいびつさや個体差がかわいい。大量生産の均一さとは違う '絶妙なこなれ感' で、これはちょうどいい!

「これ、仕入れて日本で販売してもいい?」と思い切って聞いてみたら、

「日本でも販売できたらいいなあと思ってたんだよ〜〜とってもとってもウエルカム!!」

という話。わわわ!キタ!!

ざわつきながら(そういう時ってなんか心ざわつきます)、その日は時間も遅くなってしまったし、ちゃんと頭を整理して、翌日出直すことにしました。

ホテルに戻って並べてみました。 うん、やっぱりいい。

カネコにはLINE。実物を見てないし、AMONGで仕入れずに自分のお財布から一旦仕入れても良いし・・・と思いながら聞いてみました。

 この軽さ・・・さすが!!

 

翌日。

「段ボール一箱に入るだけ仕入れよう」

そう決めて、私と夫は棚に置いてある食器をはじからはじまで隈なく手に取り、あーだこーだ言いながら決めていきました。

 

「これ何枚にする?10枚?多い?!足りない?!」
「あ、これいいけどキズがある。だめだ。」
「これもうちょっと大きかったらなあ〜〜〜!!」
「それめっちゃいいじゃん!!」(横浜弁^^)

 

えいやで決めたら、今度は支払い。息子さんがサイズを測り、価格を書いていく。サイズで価格を決めているようです。卸だしそれなりの量だから、それを踏まえて価格を提示してくれました。

「うん、OK!」

ん??と思う値段じゃなければ、それ以上の価格交渉は基本的にしないつもりでしたが、ちょうどいい、変に安くも高くもない、いい塩梅だと感じられました。

ざっくり段ボール一箱の送料を教えてもらうと、むしろ送料に若干引きましたが(送料って高いのね)・・・

「大丈夫!これを仕入れたって立ち行かなくなるワケじゃない!」(自分を励ます)

 帰国日が迫っていたので、正確な送料は後でメッセージをもらい、帰国後に支払う事になりました(日本の郵便と同じく、重さを測らないと正しい金額が出ないという仕組み)。

「国際送金ってどうやるか分からないけど・・・まあどうにかなる、やってる人が世の中にたくさんいるんだから!」(また自分を励ます)

 

新作を作る時と同じ、このうすら不安になる気持ちを夫とお互いに励ましあい、こうして段ボール一箱分を買い付けしてきたのでした。

(海外で買い付けって、ずっとやってみたい事のひとつだった。やってみたい事がひとつ叶ったようで嬉しいです。)

食器の職人さんとの出会いだけでなく、たくさんの嬉しい・楽しいを抱えて名残惜しくも帰国の日がやってきました。

旅の神様ありがとう〜!

 

その後。

バリから帰国したその日に床に寝転びながら(疲れすぎて立ち上がれない)、国際送金の方法を調べました。

手数料や利便性などを比較検討し、ベストと思われる方法を採用。
職人さんが不安にならないよう、その間はこまめに進捗状況を連絡。

アカウントを開設して一週間後に送金できました。やったー!(あの疲労困憊の中、我ながらよくやった!)

「お金受け取れたよ」と返信をもらうまではとってもどきどきしました。
着金後すぐに発送して下さり、4日後にあの時の荷物が自宅へ!

「うわあああ〜〜来た!!変な外国の匂いがする(伝わります?!)!!!」

シュレッダーにかけられた紙のもしゃもしゃの中から食器を発掘!ごそごそ。

ようやく手元に届いたバリ島の食器たち。ウエルカムジャパン!

「わーーい、これでお披露目できるね〜〜!!!」

できるね〜〜🎵じゃ、なかった。
もう一話お付き合い下さいませ。(ナカムラ)

(続く)

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●《逗子アトリエリンデン》10/1(土)〜10/7(金)

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●《小田急百貨店 町田店1F》10/19()〜10/25(火)

●《逗子アトリエリンデン》11/1(火)〜11/7(月)

●《逗子アトリエリンデン》12/1(木)〜12/7(水)

 

 

 

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